近年では「ロゴコンペサイト」が話題になっています。ロゴコンペサイトとは、会社の基本的な情報だけを公表し、ロゴを作ってくれた人にはいくらの報酬を出すとした上で、一般の人からの応募を待つという方法です。これならばロゴ制作にかける費用も自分で自由に決められ、また多数の応募の中から気に行った作品を選ぶことができるというわけです。
費用の管理も作品のクオリティについても問題無いため、ロゴコンペサイトの利用は非常に合理的な選択であると言えます。しかしながら一方で問題もあります。それは、応募する人が一般の学生や主婦といった層である可能性が高く、法的に問題のあるロゴも多数送られてくる点です。
いわゆるパクリ作品は商標登録ができず、既にお金を支払ってしまったあとだと取り返しのつかないことになります。また勝手に自社製品のデザインに取り入れて販売活動を続けていて、後々になってから元となる企業がそれを発見してしまうと、訴訟問題にまで発展する可能性までありますので、そういった点には注意しておかなければなりません。
安くて使い勝手の良いロゴコンペサイトですが、非常に大きなデメリットも抱えているので、一概に良いとは言えないのです。